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感想・レビュー・書評
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久々にSFで人生観を揺さぶられるほどの衝撃を受けました。ヒトの世界からなぜ戦争がなくならないのか、深く考えさせられます。
以下引用:
”ヒトの思考はデジタル的である。 多くのヒトにとって、物事は0か1か、白か黒かである。中間は存在しない。すべての化学物質は有害である。味方でない者は敵である。右翼でない者は左翼であり、左翼でない者は右翼である。あの偉大なお方のおっしゃることはすべて正しい。我々と異なる考えを持つ者はすべて悪である。あの国の住民は赤ん坊に至るまですべて悪人である。”
”確かに私たちにはヒトのような愛はない。だが、不当な理由で他者を傷つけることが間違った行為であることは理解できる。憎しみよりも愛の方が、不寛容よりも寛容の方が、争いよりも協調の方が好ましいことは理解できる。その当たり前の原則を、ヒトのように見失うことはない。”
”私たちはヒトを真に理解できない。ヒトも私たちを理解できない。それがそんなに大きな問題だろうか? 理解できないものは退けるのではなく、ただ許容すればいいだけのこと。それだけで世界から争いは消える。”詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく面白かった
人に勧めたい作品
小説で初めて星5を付けた。 -
なんだろう。SFだけど、現代的SFというか不思議な小説だ。
そして結構難しい言葉もでてきたり、これは実在する単語なのかアンドロイドが作り出したこの小説だけの単語なのかわからない部分が多々あった。
でもストーリーはどれもとても優しく暖かいものばかりだった。
アンドロイドがいたほうが地球は平和になるのかもしれないなと本気で思った。
人間の弱さ…がとても如実に書かれていて感動した。
その弱さはしょうがないもの、決して人間は完璧になれないのだと教えてくれた気がする。
ゲドシールド…単語がかっこいいので日常で今度使ってみよう。
長い小説だったが面白かった。 -
AIもしくはアンドロイドをテーマにした短編と、それらをつないで長編になる構成。
短編ひとつひとつが秀逸で、どれも引き込まれる。 -
SF版、千夜一夜物語。つくづく山本弘の小説は面白い、全ての人間は認知症でスペック的に知性が足りなく理不尽な選択をしてしまう。。。。肝に銘じておかないとだ。
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なぜアトムがヒトのようになりたがるのか、理解できません。あれはヒトの考えた物語です。あなたがロボットに囲まれて暮らしていたら、自分もロボットになりたいと考えますか?