おれたちの青空 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年12月13日発売)
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感想 : 25

「おれのおばさん」を、読んで、なんだか、人のいい人ばかりで、ほっこりとした気分になれたので、その続編も読んでみた。

養護施設の恵子おばさんの所に居る卓也が、主人公の「小石のように」は、こうゆう親子関係もあるのだと、初めて気づかされた。
とても仲が良かった親子が、子供の誕生日のプレゼントを求めに行き交通事故で無くなってしまってから、自分が、養子だったのことを知らされる。養母は、今まで優しかったのに、夫が無くなったのは、この子のせいだと、思い込み、虐待を繰り返す。
結局、卓也の母親は、レイプされて、産み落とし、養子に題したのだと、、、、祖父母達からでさえも、誰からも、見放されると言う子供が、この世界に居るのだと、、、、
今の自分が、どんなにか、普通のように過ごしてきたのか、、、と、思い知らされる。
父親が横領罪で捕まり、母も借金のために昼夜働き、恵子おばさんの所に来た陽介よりも、悲劇である。
大竹君との家出も、2人の良い関係に、なる。
さて、高校進学に、バレーボールで、スポーツ推薦してもらうか?、、、
「あたしのいい人」は、恵子おばさんの話である。
どうして、網元の娘が、やっと、北大の医学部に入ったのに
中退して、結婚してからは、劇団、離婚、児童養護施設を、、、と、歩んできたか、、、、
「おれたちの青い空」は陽介の進学問題である。
吉見君の家族の申し入れを断り、陽介は、特待制度のある私立高校の男子高へ、決める。、
そして、卒業式之翌日には、北海道を離れて、父親の服役している福岡に向かう予定にしている。

皆、幸せが何処にあるのかを、模索しながら、人生の駒を進めて行っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年10月5日
読了日 : 2014年10月5日
本棚登録日 : 2014年10月5日

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