故郷のわが家

著者 :
  • 新潮社 (2010年1月1日発売)
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感想 : 17

65年前に生まれた故郷 久住高原の生家。
今や誰も住んで無い家に、主人公の笑子は、愛犬フジ子を連れて、家を序文する為に、片付けに来る。

そこでは、亡くなった、若き兄、両親、主人、等が、現われる書き方をしている。

旅行好きなのか、グランドキャニオン、モニュメントバレー、ラスベガス、シルクロード、、そしてどこの土地にも登場する斎藤さんの話は不可思議な感じの話は、おもしろかった。

砂漠回廊の話になると、モンゴル高原、、、、シルクロードの長安から北方ユーラシアへのステップ路と、中央アジアの砂漠コースのオアシス路。
主人と、兄とがビールで、乾杯の姿を、見る思いをするが、、、

いろんな国々が沢山出て来る。
作者も沢山の国々へ行かれたのであろう。
そして、音楽も、自然の事も、いろんな本や、ニュースなどを駆使して、描かれている。

少し、懐古的で、幻想的過ぎて、この知識の豊富さが、話を複雑化しているように思える。

目的は、故郷喪失を描いているのだろうが、、、、現実味が、少なく、家の処分の話から、離れ過ぎたように思う。
若い人には、昔の話が、多すぎて、理解できない事が多々あるのでは、、、、

帯の現在における未曾有の孤独を描くと、書かれている割に、インターネットで、交流の話等、、、、孤独になっていないのでは、、、、と、、、、

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月7日
読了日 : 2016年5月7日
本棚登録日 : 2016年5月7日

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