家康、江戸を建てる

著者 :
  • 祥伝社 (2016年2月9日発売)
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本棚登録 : 1505
感想 : 203
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歴史が苦手な人ほど面白いかも。

どこかで面白いと聞き、読んでみました。

ちなみに私は歴史が大の苦手。特に年号や人の名前を覚えられない。。。
でも、この本は人や事業から物語を構成しているので、エンタメ的な面白さがありますね。

一言で言うなら、江戸時代におけるインフラ整備の公共事業を題材にしたお仕事小説。

戦ではなく、都市を作り上げことをテーマにしてるのがユニークで秀逸です。

家康が僻地の関東に追いやられる。(秀吉からの嫌がらせ)
しかも当時の江戸は河川の氾濫で泥地だらけだったが、利根川を無理やり東に捻じ曲げて耕作地を増やし、飲料水確保のための水路事業もやっていたとは…

水道橋の名前の由来は、井之頭方面から引いてきた水路を外堀と立体交差させるまさに水道の橋だったのね。

こういう「へー」っていう知識も得られて、結構お得な本です。

歴史ってつまらないから苦手って人にこそ読んでほしい本です。

是非!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・伝記
感想投稿日 : 2017年3月6日
読了日 : 2017年3月11日
本棚登録日 : 2017年3月11日

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