非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII (文春文庫 い 47-14)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年9月3日発売)
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感想 : 201
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久しぶりに、このシリーズに戻ってきた。
懐かしいこの感じ。たまらない。マコトやキングやGボーイズの面々は、私が離れていた間も、ずっと池袋の街を走りまくっていたんだ !
当たり前のことだけど。

シリーズもここまでくると、もう目新しいものなんてない。それでも次から次へと大なり小なり問題は山積している。新聞をにぎわす大事件から、街の片隅で生きる人間たちの小競り合いまで。 世界からトラブルが消えない間は、このシリーズも終わらないはずだ。ネタは豊富にある。

今回は、表題作の「非正規レジスタンス」に心を動かされた。
ちょうど、私も自分の仕事をすることの意味について考えていた時期だったからかもしれない。
「仕事は誰でも金のためにやる。だが、同時に自分でなくてはできないかけがえのなさや誇りがもてない仕事は、人をでたらめに深いところで傷つけるのだ」
40過ぎたおっさんが言うには、青臭いのだが、心からそう思う。
ただの一読者たる私が勇気をもらえるのだから、この物語は多くの若者の胸に届くのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年1月19日
読了日 : 2013年1月19日
本棚登録日 : 2013年1月19日

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