マネーロンダリング (幻冬舎文庫 た 20-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2003年4月15日発売)
3.91
  • (174)
  • (225)
  • (184)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 1936
感想 : 181
5

初めは単なる金融小説と思っていた。
完全に予想を裏切られた。
面白かった。

人物もよく描けているし、スリリングな展開。
資金洗浄の部分は、多少説明過多のきらいはあるが、無知なオイラには非常に勉強になった。
金に目が眩んだ人間達が辿る最悪のシナリオ。
読後は何ともいえない空虚感に襲われた。

ヘッジファンドの仕組み、自分には(今のところ?)縁のない巨額資金の運用術、香港株式市場の概況、タックスヘイブンを利用した資金洗浄のスキームなど、わかり易く教えてくれた。

金融のプロが書いたサスペンスフルな人間模様。
お勧め。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2011年8月8日
読了日 : 2008年7月11日
本棚登録日 : 2008年10月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする