アメリカ西海岸の小さな観光都市で起こった殺人事件。
20年前に弟は森で行方不明になり、20年後に自宅に弟の骨が夜な夜な送り届けられる。兄はやはり20年ぶりに訪れた街でその真相を探る……というのがこの作品のあらすじ。
登場人物の誰もが謎めいて怪しい。
頻繁に変わる視点と複雑なプロットに翻弄されて、
途中で嫌気がさすほど。
500ページの文庫で400ページを過ぎて、やっとページターナーのスピードが加速した。
しかし、あまりに唐突な真犯人の告白に、「あ、そうなんだ……」と拍子抜けしてしまった。
とはいえ、ちゃんと人間が深く描かれているのはさすが海外作品。海外作品と国内作品を比較すると、海外作品がおおむね一歩も二歩も上を行っているのが悔しい。
素晴らしい作品だからこそ、海を越えてやってくる訳だけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2013年7月21日
- 読了日 : 2013年7月21日
- 本棚登録日 : 2013年7月21日
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