リアルなのにどこかフワフワとした感じ。(村上春樹の小説を彷彿とさせるものがあった。)
主人公に舞い込む謎のフロッピーディスク。その中身を読み進めるうちに、主人公と同じく次第に不思議な出来事に心を奪われていく。
そのフロッピーの中身が語るのは、運命の分かれ道という意味での「Y」。18年前に起こった電車事故をひきずった男女の群像劇といえるだろうか。愛する女性が亡くなった現実を覆すために、18年前にさかのぼる北川。果たして現実を覆すことができるのか……
全編通して切ない思いがあふれる叙情的なファンタジーだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年3月16日
- 読了日 : 2011年1月31日
- 本棚登録日 : 2013年3月16日
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