ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
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本棚登録 : 14754
感想 : 1437
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 歴史ある男子校の寮「松籟館」。ほとんどの生徒が帰省する冬休みに、その寮に残った美国、寛司、光浩と、実家で一人暮らしをしているが、毎日、寮に顔を出す統の4人は、生活を共にするうちにお互いの秘密を知っていく。一見、恵まれた環境にある彼らが抱える「秘密」とは。

 ブクログでオススメしている人がいたので購入しました。難しい話もなく、物語の序盤で匂わされた「秘密」が気になって、スイスイ読めました。また、秘密を曝け出す事で、各々が段々と仲良くなっていく様が見てとれて、心に響きました。
 ただ、秘密の一つ一つが、かなり暗いので、ほのぼのとした日常パートと、秘密について語るパートとの温度差が激しかったです。日常パートも時々、ピリッと緊張感の漂う場面もあって、思春期の不安定さが表れているなと感じました。
 その様な男子高校生ならではの、子供とも大人とも言えない絶妙なバランスが、物語のスパイスになっていて、程よくハラハラ出来るので、ドキドキする様な物語を読みたい人にはオススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月28日
読了日 : 2021年1月28日
本棚登録日 : 2021年1月17日

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