いまさら翼といわれても

著者 :
  • KADOKAWA (2016年11月30日発売)
3.92
  • (230)
  • (322)
  • (206)
  • (27)
  • (10)
本棚登録 : 2564
感想 : 298
4

今までの、どの巻よりも面白かったと言える。奉太郎の過去が分かったり、摩耶花が己の道筋を決めたりなど。そして表題作は千反田えるの話。
彼女は家を継がなくても良いと言われ、自由を謳えなかった。それを彼女が受け入れることに時間はかかるだろう。けれど、彼女は恐らく受け入れられるだろうと思う。そうやって道を切り開いていく子だからだ。「いまさら翼といわれても……困るんです」それは本音だろう。けれど、彼女は恐らく羽ばたき神山から出ていくであろう未来が見える。その隣に奉太郎は恐らく居ないだろうが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川書店
感想投稿日 : 2017年6月26日
読了日 : 2017年6月26日
本棚登録日 : 2017年6月26日

みんなの感想をみる

ツイートする