今までの、どの巻よりも面白かったと言える。奉太郎の過去が分かったり、摩耶花が己の道筋を決めたりなど。そして表題作は千反田えるの話。
彼女は家を継がなくても良いと言われ、自由を謳えなかった。それを彼女が受け入れることに時間はかかるだろう。けれど、彼女は恐らく受け入れられるだろうと思う。そうやって道を切り開いていく子だからだ。「いまさら翼といわれても……困るんです」それは本音だろう。けれど、彼女は恐らく羽ばたき神山から出ていくであろう未来が見える。その隣に奉太郎は恐らく居ないだろうが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
角川書店
- 感想投稿日 : 2017年6月26日
- 読了日 : 2017年6月26日
- 本棚登録日 : 2017年6月26日
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