恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2007年2月8日発売)
3.44
  • (53)
  • (94)
  • (136)
  • (39)
  • (8)
本棚登録 : 1164
感想 : 117
4

永遠に子供のままであり続ける人間の原型、精霊の部屋。小説を書くのに括弧つきの人間を描く必要はない、という表現の可能性に衝撃を受けた。そして最後の一文が愛おしいくらいに美しい。物語の幕引きにあたって、こんなにも美しい文章が他にあるだろうか。今まで自分が読んできた小説の中で、もっともラストが美しい小説だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月20日
読了日 : -
本棚登録日 : 2022年12月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする