米中もし戦わば

  • 文藝春秋 (2016年11月29日発売)
4.20
  • (60)
  • (56)
  • (24)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 536
感想 : 59
4

米国大統領の元補佐官、ピーターナバロが米中の軍事力・経済力を中心に地政学観点での現状分析と今後の予測、持続可能な世界の提案をする1冊。
個人レベルでは調べるのがイージーではない領域の話までまとまっており、世界が今どんな状況になってるのかが分かります。

読んだ感想としては、双子の赤字を抱える米国はもう、世界の覇権国でいるのは無理ですね。米国世論も政治的な動向も、米国が覇権国で居続ける条件を棄て始めています。と同時に、中国の隣国である我々日本人は、もっと本格的に自国防衛を考えないといけませんね。

とても良い本だったのですが、いくら大統領補佐官経験者の本とはいえ、2016年発刊時に予想していた米中対立の予想で、けっこう重要なポイントが史実から異なったことですね。いくら有名な人だとはいえ、考えを盲目的に信じてはいけない良い例となりますた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 知識の教養
感想投稿日 : 2020年10月25日
読了日 : 2020年10月25日
本棚登録日 : 2020年10月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする