不意に過酷な環境(砂穴の底)での生活を強いられた男が、脱出未遂を繰り返していくうちに、その環境での生活に満足してしまうという話しです。
皮肉なことに、この小説の中の砂穴の底の世界は、まさしく私たちが生きるこの世界と何ら変わらないと思いました。
昔は夢を追いかけていたのに、ふと気付くと横には嫁さんがいて、自分はやりたくもなかった仕事に精を出している。周りには、それを見張る上司や親族たち。
でも、それが悪いかと言われたら、そんな人生もありだと思うし、結局のところそこに魅力的な異性がいれば、それで良しなのかなと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年8月26日
- 本棚登録日 : 2020年8月26日
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