虚構の殺人者: 東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫 こ 3-19)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2006年10月1日発売)
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本棚登録 : 736
感想 : 74
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TBS系列「ハンチョウ」の原作。これは、1990年の作品。安積班が埋立地に毛が生えた程度の頃の台場に警察署が置かれているという設定の話。前都知事が湾岸の新都心構想をぶっ壊して、開発が中途半端になって、湾岸の発展も盛り上がらなかった一時の状況を反映して、安積班は台場から神南に移ってきましたっていうのが、今回の「ハンチョウ」のシリーズの設定のはず。
内容は倉庫を改造して作った娯楽施設のオープニングパーティーでテレビ局プロデューサーが殺された?自殺した?という事件を安積班が追うというもの。

安積班のシリーズを何作も読んできて安積が苦手に思っている村雨が、安積の思い込みを裏切る意外にファンキーな言動が、結構ツボかも。
組織の人間関係が読みどころなので、謎解きの読み応えには注文をつけない。これで成功して後の安積班のシリーズ、竜崎警視長や樋口警部のシリーズがより面白くなってくるのだと思うので文句も言うまい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説
感想投稿日 : 2010年1月11日
読了日 : 2010年1月10日
本棚登録日 : 2010年1月10日

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