武器輸出と日本企業 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年7月10日発売)
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本棚登録 : 212
感想 : 22
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武器輸出の緩和に関する主に反対の立場から、取材をしてまとめた本。
政府が教育(大学)をコントロールして、軍事技術を誘導しようとしているのではないか、という危惧に関しては、まあそうかもしれない。
一方で、防衛力は大事かもしれない、と葛藤っぽくを描いてあるけど、どうすればよいかの意見はなく「考えていきたい」と逃げでまとめる。
後半、無人機の非戦闘員に対する誤爆のリスクを悲劇的にまとめているが、有人機でも同じなので、考察は甘いのでは?読者を武器輸出の産業反対論に誘導したい?と感じました。
近隣諸国に、ミサイルぶっ放したり、勝手に領海侵犯・領空侵犯を起こす国に囲まれている日本に、ただ平和平和と叫んでいるだけでは何も進まない。
日本人が、この国をどうするのかと考える前に武器輸出云々の方法論に陥ってしまっているというのはその通りと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2020年9月6日
読了日 : 2020年9月6日
本棚登録日 : 2020年9月6日

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