ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2011年10月18日発売)
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ラーメンが工業製品化し、モータリゼーションに乗っかって「ご当地」の偽史を纏い、付加価値獲得のために職人芸的な世界になっていく様子が描かれている。日本の経済・流通の変化がそこに絡んでいく。

重要なのは、ラーメンそのものの変遷だけでなく、ラーメンを取り巻くメディアの変遷も追っていることだ。T型フォードがまさにそうであったように、現代社会ではマーケティング抜きにして付加価値を提供できない。そしてメディアが作りあげた「ラーメン職人」像の通りに、彼らは作務衣を来て手ぬぐいを頭に巻くのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: プライベート
感想投稿日 : 2011年11月6日
読了日 : 2011年11月5日
本棚登録日 : 2011年10月25日

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