「自分達の立てた仮説が立証されるか知りたい」というホンネに「遺伝子実験で人間の病気の治療法を見つけたい」という建前のガソリンをドバドバ注いで実験倫理を無視して人間と動物のDNAを掛け合わせてしまった科学者夫婦の話。
驚きポイントとして、
・実験成功のために自分のDNAを動物と掛け合わせた妻
・生物(ドレン)の中に妻の遺伝を見つけ、次第に惹かれゆくゆくは生物とセックスしてしまう旦那
・原因は不明だが作った生物のメスはオスに性転換し同性を殺してしまう
科学者の妻の方が、「妊婦は生活が変わってしまうから嫌だ。男が孕むなら子供を作ってもいい」と主張する中でドレンを”授かり”、積極的に子育てや躾をしていたあたり、母性はあるが身籠るのが本当に嫌だったのだなと感じた。一方でドレンからの女としての妬み感情を受けたことによる同性のバトルが興味深かった。
私は娘が現時点でいないが、娘を寵愛する旦那を見て嫉妬したり、旦那が私を大事にする様を見た娘が駄々をこねたりするのだろうか?いや、しないか…
最終的にオス化したドレンが男を殺しまくり科学者の妻をレイプし孕ませる。旦那は殺され、妻がドレンにとどめを刺す。
妻は身籠ったドレンとの子を製薬会社に提供する契約をして終了。
身籠りたくなかった妻が、全てを失って身籠って終わるのがなんとも胸糞。これぞデルトロ。
メスドレンの時はある程度意思疎通できてたのにオスドレンになった瞬間意思疎通がほぼできなくなった。オスの中の動物的本能?問題視されそうな描写である。
でもメスドレンは喋れなかったのにオスドレンは喋れている。意思は疎通してないけどね。、
- 感想投稿日 : 2024年3月20日
- 読了日 : 2024年3月20日
- 本棚登録日 : 2024年3月20日
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