価格破壊 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1975年6月20日発売)
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本棚登録 : 374
感想 : 45
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今でこそ、薬品の安売りはめずらしくなくなったが、昔は定価というものが存在していた。主人公は流通機構や再販価格にまっこうから風穴を空けようとする旗手である。
メーカーや弱小小売店を敵にしても、最後は消費者のニーズに答えるために自分の信じた道を突き進むのは、読んでいて胸がスカっとする思いである。

この本で学んだこと 

1.どんなに追いつめられても諦めない。
 この本にも出ている「あと、もうイーチャン」という姿勢は見習いたい。

2.自分の信念を曲げない
 自分たちの売るものは自分たちで値段を決める!買収されそうになっても、自分の信念を曲げなかった。

3.買った瞬間からくさりはじめる
 妻の「くさらないものはないの」という質問に
主人公の矢口は「動いているもの、流れているものは、くさらない。くさるより早く流れてしまう。人生だって、絶えず流れて走っていなくちゃ」と答えている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年8月6日
読了日 : 2010年8月1日
本棚登録日 : 2010年8月6日

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