少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫 ふ 1-25)

  • 小学館 (1996年4月26日発売)
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感想 : 25
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■少年SF短編集1 未来ドロボウ(全8話)
ひとりぼっちの宇宙戦争  ★丘にて。
コマーさる
なくな! ゆうれい
未来ドロボウ
四畳半SL旅行
恋人製造法  ★切なさ。
ニューイヤー星調査行
宇宙船製造法
(解説・大林宣彦)

90年代にたくさん出版されていたドラえもん関連の雑誌の中のどこかに、「ひとりぼっちの宇宙戦争」の、草山で膝を抱えているカラーのコマが大きく掲載されていて、そのタイトル、剣と盾を持った表紙イラスト、すべてに憧れていつか読みたいと思っていた……のを、いま、思い出した。
なかなかすさまじい話で、読めてよかった。
「火事場のばか力」ってのが伏線だとは。

一番ぐっときたのは「恋人製造法」。
責任なく命を生み出してしまう恐ろしさ、しかし生んでしまった命との日々……ひどくエロチックでフェティッシュでリリカルで。

大林宣彦が《――「すこし」、というのは、この世でいちばん、優しい言葉、だと思う。……》から始まる解説を寄せていて、あまりに大林節、口調や顔つきまで浮かんで笑ってしまうが、なかなかいいことを言っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2021年1月28日
読了日 : 2021年1月28日
本棚登録日 : 2021年1月27日

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