岡山版「百年の孤独」という惹句だが、どこそこ版だれそれ版「百年の孤独」という売り文句には若干食傷気味。
もちろん内容は別だが。
親子相姦きょうだい相姦はあれど、もと結合@@@相姦というのは初めて。
因果を極める作者ならではだ。
惜しいなーと思うのは、繰り返しが多いこと、説明的地の文が目立つこと、か。
作者の持ち味は十分に出ていると思うし、設定も凄まじいので、足りないのは描写の丁寧さと密度。
「赤朽葉家」級の作品になれただろうに。
女の個性が徐々に薄まっていくのは「豊饒の海」と同じ、時代の浮薄さや因果そのものの「伝説性」の稀釈にもよるのだろう。
しかし因果を絶やすか絶やさぬかの瀬戸際に@@@@を持ち出したあたり、やはり、やっぱり、凄い!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学 日本 小説 最近 /女性
- 感想投稿日 : 2017年8月1日
- 読了日 : 2017年8月1日
- 本棚登録日 : 2014年1月24日
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