日本文学100年の名作 第2巻 1924-1933 幸福の持参者 (新潮文庫)

制作 : 池内紀  松田哲夫  川本三郎 
  • 新潮社 (2014年9月27日発売)
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感想 : 13
4

中勘助『島守』A
島での孤独だが清々しい生活。危篤の報せも受けて。

岡本綺堂『利根の渡』B
盲人、針で復讐。

梶井基次郎『Kの昇天』S
間違いない。

島崎藤村『食堂』B-

黒島伝治『渦巻ける烏の群』B
シベリア出兵。つれないガーリャ。少佐。

加能作次郎『幸福の持参者』B-
蟋蟀いいねぇ。→うるさい!

夢野久作『瓶詰地獄』S
間違いない。

水上瀧太郎『遺産』A
地震が隣家の金貸しとの境界である塀を崩す。
そこから生じた友情。
それが町内会の集団圧力により、粉微塵となってしまう。いやーな話だが。

龍胆寺雄『機関車に巣喰う』S
これがこの本の中の大発見!
こんなにみずみずしくコケティッシュな文章があったとは。
「十三歳の花嫁!
 花どころか蕾にもなってやアしない。――」

林芙美子『風琴と魚の町』B

尾崎翠『地下室アントンの一夜』S
間違いない。

上林暁『薔薇盗人』B
人情物。

堀辰雄『麦藁帽子』S
間違いない。

大佛次郎『詩人』A
スペクタクル。

広津和郎『訓練されたる人情』B
孕んでばっかの玉千代。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学 /日本海外 アンソロジー
感想投稿日 : 2014年11月22日
読了日 : 2014年11月22日
本棚登録日 : 2014年10月2日

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