実は私が現代日本文学を読んでいて、これが小説だと唸らされたのが「ハリガネムシ」の我が糞を手でつかんで潰す場面。
その衝撃以来、つかず離れず追ってきたが、その作者による初のエッセイ集。
この人の作品を構成している要素は色々あるが、日記、文字への偏愛、場末趣味、廃墟趣味、暴力と滑稽、アフォリズム言いたがり、などなど。
このエッセイ集ではそれらももちろんだが、雅俗自在というか雅俗一如というか、穢れは極点で聖へと転化するという世界観が、特に見て取れた。(中島らも。バタイユ。)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトエッセイなど
- 感想投稿日 : 2018年11月28日
- 読了日 : 2018年11月28日
- 本棚登録日 : 2018年11月28日
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