生きていくうえで、かけがえのないこと

著者 :
  • 亜紀書房 (2016年8月26日発売)
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本棚登録 : 143
感想 : 8
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実は私が現代日本文学を読んでいて、これが小説だと唸らされたのが「ハリガネムシ」の我が糞を手でつかんで潰す場面。
その衝撃以来、つかず離れず追ってきたが、その作者による初のエッセイ集。
この人の作品を構成している要素は色々あるが、日記、文字への偏愛、場末趣味、廃墟趣味、暴力と滑稽、アフォリズム言いたがり、などなど。
このエッセイ集ではそれらももちろんだが、雅俗自在というか雅俗一如というか、穢れは極点で聖へと転化するという世界観が、特に見て取れた。(中島らも。バタイユ。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトエッセイなど
感想投稿日 : 2018年11月28日
読了日 : 2018年11月28日
本棚登録日 : 2018年11月28日

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