地政学の論理: 拡大するハートランドと日本の戦略

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  • 徳間書店 (2009年5月1日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 10
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地政学の本。2009年。マッキンダー地政学、スパイクマン地政学に触れながら、アメリカ・ロシアを中心とした世界の勢力図を説明している。ロシア全般のことをハートランド、その周辺の国々をリムランドと表現し、ハートランドを包囲する戦略が肝要と説いている。ミサイル防衛協定や北方領土問題など、ロシアから見た西側、東側でさまざまな外交問題が形成されている。ここに中国やインドなどの南側の国々が関連してくる為、ユーラシアの北部は周辺国との複雑な関係を構築せざるをえない、それゆえに、地政学的に重要な意味を持つ。
世界大戦の歴史的な説明など参考になるところも多いが、偏りのある表現が非常に多く、その点に共感することができなかったため星2つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 地理・歴史・人物
感想投稿日 : 2010年11月21日
読了日 : 2010年11月21日
本棚登録日 : 2010年9月9日

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