サヴァン症候群でアスペルガー症候群の著者による自叙伝。「共感覚」の不思議さ。アスペルガーの人々の驚異的な能力。子供時代の不便さ。素直で飾らない文章は彼が数字を扱う時にみる風景のように詩的です。なぜ円周率πのような数字の羅列を覚えるのかについて、「πはぼくにとって言葉にできないほど美しく、唯一無二のもの。モナリザの絵やモーツァルトの交響曲のように、πそれ自体に愛される理由があるのだ。」小川洋子さんの『博士の愛した数式 』を彷彿させるような著者の言葉。
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- 感想投稿日 : 2019年12月23日
- 読了日 : 2012年8月13日
- 本棚登録日 : 2019年12月23日
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