25時のバカンス 市川春子作品集II (アフタヌーンコミックス)

著者 :
  • 講談社 (2011年9月23日発売)
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感想 : 7
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解散する深海生物の研究所の頼れるリーダーの乙女は、有給を取ることにした。
海のそばの元灯台で、弟の甲太郎の20歳の誕生日を祝うという。
珍しい生き物を撮っては乙女に見せる幸太朗に、自分を撮って欲しいという。
研究材料の貝をたべたせいで、見た目は人間だが、貝になってしまったといい…。
姉と弟、研究所の仲間たちの騒動を描いた表題作、

土星の衛星・パンドラにある研究者への花嫁養成の女学院。
有名な研究者で不安症の兄を持つ問題児のナナに、話せない新入生のロロがつきまとう。
話さないのに心を通わせる二人は…。
絶望的な閉塞感のある世界の少女たちの物語の「パンドラにて」、

秀才の少年は先の見える自分に嫌気がさして、北へ逃げてきた。
そこに街の人気者で謎の人物あいちゃんに拾われ、兄弟として匿われることに。
ある日あいちゃんの秘密を知ってしまい…。
逃避行と月の王子と謎の病とかりそめの兄弟の物語の「月の葬式」の3作。

人間じゃない人が出てくる、不思議な非日常的な作品集。

近親愛や同性愛がなんとなく漂う少女漫画的なところもある(ほのかな具合で)。
正直文字多めだったり、わけわからぬ所があって、読み飛ばしたりしたが、雰囲気は味わえたと思う。
こういうのが好きな人には熱い支持を得られそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2017年8月19日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年8月19日

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