WOWOW放送に備えて読む。この著者の犯罪者や犯罪被害者の小説は数作読んでいるが、犯罪関係者同士の邂逅が多すぎると思う。関係図のプロットを立てていくうちに偶然すぎるということを忘れているのじゃないだろうか。さて本作も犯罪被害者の家族である主人公が復讐を遂げる過程の話であるが、仇討ちを防ぐ目的で作られたはずの刑法が余りにも軽すぎることを批判した小説でもある。確かに殺人の償いは犯人の死でしか家族には償えないように思うが、簡単に死というのも罪過としては軽すぎると思う終身重労働刑というのが死刑反対論者でも受け入れられる刑ではないだろうか。
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- 感想投稿日 : 2019年4月24日
- 読了日 : 2019年4月24日
- 本棚登録日 : 2019年4月24日
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