前作に引き続き、蓬莱(日本)出身の主人公。
前作は国王だったが、今作は戴国の麒麟、泰麒。
往々にして金色の鬣を持つ麒麟にしては珍しく、彼は鋼色の鬣を持つ黒麒麟だった。
本来、麒麟は蓬山に育つ。
必要な素養はその時期に自然と身に着くものだけれど、泰麒は蓬莱で人として育てられたため、自覚が一切ない。
幼いながら聡い泰麒は、蓬山に住む女仙たちが惜しみない愛情を注いでくれていることに後ろめたさすら感じてしまう。
そんな健気な泰麒がいじらしくて、女仙たちが可愛がる気持ちがすごく解る。
これも何度目の再読かわからないぐらい読み込んでいて、先行きもわかっているけれど、読み終わるとすぐに下巻に手を伸ばしてしまう不思議。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年9月3日
- 読了日 : 2012年9月3日
- 本棚登録日 : 2012年8月31日
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