すべては今日から

著者 :
  • 新潮社 (2012年4月27日発売)
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本棚登録 : 420
感想 : 68
4

To be or not to beに心から頷きながら読んだ。
これは読書好きというより本好きの宿命だよね、うんうん。という具合に。

往年の児玉清さんの役柄の多くは、物静かで知的なおじさまだったし、某クイズ番組の司会で見せるその物腰の柔らかさもとても好きな俳優さんだった。
彼の醸し出す知的で紳士的な佇まいは、彼のいうとおり本が育んだのだろうな、
とすれば、私もいつか、あんなふうな素敵な雰囲気をもつおばさまになれるかしらん。
と夢想してしまう。
道は未だ遠いがな、フッ。

児玉さんの膨大な読書量と、本に対する深い愛情とが垣間見れるエッセイ。
第4章の「日本、そして日本人へ」に記された日本への警鐘には、頷くばかり。
と同時に、自分は果たして胸を張れるマナーを身に付けているだろうか、と自分を省みるいい機会を与えてくれたように思う。

本をもっと読もう!
限りない想像力を本によって育もう!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2012年12月2日
読了日 : 2012年12月2日
本棚登録日 : 2012年9月5日

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コメント 2件

まろんさんのコメント
2012/12/02

児玉清さん。
ロマンスグレーという言葉があまりにもぴったりな
洗練された、素敵な紳士でしたよね!
ドラマでの落ち着いた物腰から、クラシカルな文学作品しか読まないイメージだったのに
有川浩さん作品のコアなファンでいらっしゃることを知って
なおさら好きになってしまい、亡くなられたのがさみしくて。
私も永遠ニ馨ルさんを見習ってこの本を読んで
一緒に素敵なおばさまを目指します!

永遠ニ馨ルさんのコメント
2012/12/03

こんにちは、まろんさん。
これからもたくさんの本を読んで、
一緒に素敵おばさま目指しましょう♪

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