本書はフランスの社会学者ピエール・ブルデューが1970年に書いた本を翻訳したものである。内容は、教育の現場におけるあらゆる再生産のシステムを解説したもので、第一部は定義集とその解説、第二部はそれらを利用して1960年代のフランスの教育を解説している。
本書の洞察は、誠に鋭い。とても40年前に書かれたものと思えないほど、今日の日本に置ける教育や社会現象などにも十分な示唆を与えている。また実際結構難しいので一回読んだだけでは内容は完全には飲み込めないと思う。私は教育経済学専攻だが、この本から得られる示唆は結果的に出はあるが必要不可欠なものであり、読んでおいて良かった。それ以外にも教育をとりまく学問においても避けては通れない一冊だと思う。
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- 感想投稿日 : 2011年12月9日
- 読了日 : 2011年12月9日
- 本棚登録日 : 2011年10月11日
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