ス-パ-エンジニアへの道: 技術リ-ダ-シップの人間学

  • 共立出版 (1991年10月1日発売)
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感想 : 41
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タイトルと中身はかなり不一致で、リーダー論の本
このタイトルで読む人が限定されるのは残念
しかし30年前に書かれているのに、今と全く変わらない状況にあるというのはどういうことか
個人的には冗長すぎる「小話」がちょっと後半しんどかったが、章立てになっているので時々読むには良い気がする

メモ)
・他人をリードするか。プロセスをリードするか
・問題解決のリーダーにあるのは「もっとよいやり方は無いか」という信仰
・技術リーダーとして成功する人々のやり方
 -問題の理解
 -アイディアの流れを調整する
 -品質保持
・問題の理解
技術力がどれだけ高くても何を達成するか明確に理解しないと成果は出せない。彼らは「何か面白いことが見つかるに違いないと信じている」人たちで、問題自体を理解したいと思っていない
仕様書を読むという行動に対して、一人の目がもつ信頼性は不十分
・アイディアの流れを調整する
アイディアが少なければ解決策は生まれないが、多いと混乱する。アイディアは練り直しが大切。出すときよりも練り直しに100倍の労力を使う。誤ったリーダーのイメージとしてキラキラしたアイディアをべらべら喋るがある。それは他人のアイディアをおさえるだけでナンセンス。時間と労力が不足してきたらアイディアを出すよりガリガリやる、神すらも6日で新しい生物を考え出すのをやめたのだ。以前にうまくいった、もしくは捨てたアイディアを捨てる、復活させる。
・品質を管理する
問題解決リーダーは目標が定義されれば欠陥を持った解決策を受け入れない。品質を進行につれて計測し、必要なら方針を変える。PJから一歩退いて生き残りの可能性を評価する。そしてアイディアを実施する前に顧客の確認を取る。そして失敗を失敗のままにせず糧としてより創造的なプロセスとしていく
・よりよい戦略を進むとき、人は飛び移るのではなく登る、基本的にずり落ちる。これまでうまくやっていたことを断念しなければならない。だがそのリスクなしに継のフィールドへは移れない
・失敗を成功への跳躍に使う人がリーダー
・人と仕事のどちらを優先するか。判断は不可能
・「力」とは所有ではなく「関係」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2015年3月21日
読了日 : 2015年3月21日
本棚登録日 : 2015年1月3日

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