愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2014年5月16日発売)
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本棚登録 : 530
感想 : 66
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 著者の曖昧なことをそのままにしておくのが、耐えられない感じがすごくいい。「戦争放棄をしていながら朝鮮戦争やベトナム戦争の特需で経済発展」「自民党は保守といいながらアグレッシブに改革する」「学生運動での共産主義が流行ったのは他に反体制の受け皿がなかったから」などなどこれまでモヤモヤしながらもそんなものかなと受け流してきたものが明確になる指摘が多数あった。とても面白く、とても勉強になった。

 これまでに触れた、憲法改正への反対意見で最も腑に落ちて、改正してもいいんじゃないかと思っていたけど、反対したほうがいいような気になった。

 先に結論ありきで、理屈を後付するのとは全く違う感じがよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション・エッセイ・評論など
感想投稿日 : 2017年5月11日
読了日 : 2017年5月11日
本棚登録日 : 2017年5月11日

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