私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました

著者 :
  • 平凡社 (2017年6月23日発売)
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 犬山紙子さんが子どもを持つかどうか悩み、妊娠して悩み、出産して悩んで育児でも悩み、いろいろな人に話を聞いている。僕自身は現実問題に直面して大いに困ることはあってもあんまり迷ったり悩んだりせず、人に話を聞こうという発想が全然なかったのでとても新鮮だった。それというのも以前結婚で失敗した際に、占いを妄信していたことが大きな要因で、人の意見に左右されずやりたいことがあったら迷わずやることにした。

 相談相手の中にはとんでもない人がいた。同姓愛の女性で、お子さんを若くして授かって失踪したりまた子どもを授かったり起業したりとあまりにエネルギッシュで、世の中には人知れず漫画みたいなすごい人がいるのだな~と改めて驚いた。これからもそういった人をどんどん掘り起こして欲しいし、もっと根掘り葉掘り聴いて欲しい。

 僕は不妊治療を長年取り組んで全く成果がなかったので、妊娠も出産も心底羨ましいばかりだ。自分でやれたらどんなにいいかと思う。ただ、養子があまりにかわいすぎて、不妊治療がうまく行っていたら彼がうちには来なかったと思うと、それはすごく困る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション・エッセイ・評論など
感想投稿日 : 2017年9月23日
読了日 : 2017年9月21日
本棚登録日 : 2017年9月21日

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