東日本大震災直後の石巻市を中心としたルポ的な本。
被災した状況や、その後の避難生活、産業関係、病院関係などひととおり網羅している。
個人的に興味深かったのは、石巻赤十字病院の章。石巻赤十字病院は内陸部なので津波の被害に遭っていないが、その分拠点病院として機能していた。災害対策マニュアルに従って、患者を選別するトリアージ部門、そして色ごとのエリアに分かれてやってきた患者の対応をしたらしい。ほかの本にもあったが、東日本大震災では多くの人が流されたため、重傷患者が多かったわけではなかった。津波による低体温症や、高齢者で津波で薬がなくなってしまった人が多かったらしい。災害によって、街の被害も、人の被害もさまざまなんだなと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
震災
- 感想投稿日 : 2019年5月26日
- 読了日 : 2019年5月26日
- 本棚登録日 : 2019年5月7日
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