こうした歴史的名著はいま読むと当然の事が小難しく書かれているように感じる。つまりそれだけ我々の血肉となって思想として根付いていることの証明である。
革命を起こすには徹底した暴力よりも圧倒する思想のほうが有効だ。ルソーの『社会契約論』は民主主義の礎であり、フランス革命の導火線となった書物である。民衆の総意を一般意思と表現し、国家運営を説くその内容は、君主制が主だった当時からすると相当過激だったに違いない。
本書で語られる行政官の選出方法、抽籤と選挙。抽籤というのは今の時代になってみると斬新で面白いアイデアかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学術/思想
- 感想投稿日 : 2019年4月8日
- 読了日 : 2019年4月8日
- 本棚登録日 : 2019年3月14日
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