ほぼ正岡子規との関係を通じて描かれる夏目漱石の生涯。
漱石としての活動年数は短く、夏目金之助として書かれた本書はその実像に近く感じる。
作者の小説は余り読んだことがないが、親しみやすくどこか暖かみやユーモアを感じさせるもので、本書にふさわしい。
短い活動期間に、前例のない小説という形式を開拓し、傑作を多数残し、数多の後進を育てた漱石は正に巨匠、文豪であったが、人間的な魅力にも溢れた人物だったことだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月6日
- 読了日 : 2022年5月2日
- 本棚登録日 : 2022年1月25日
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