戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書)

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  • 新潮社 (2015年7月24日発売)
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日露戦争以降、特に第一次大戦以降の日本の国の誤り方やその原因がよくわかる。

バランスの取れた合理的な記述で、左右の立場にに関係なく、納得できるのではないか。

視野狭窄に陥り、世の中全体を見ず、希望的観測に基づいた独善的な内向きな理屈を振りかざす。

昨今の政財界の動きを見ても、戦後70年、何の進歩もないことを実感させられる。

陸海軍が自分等の国内的勢力拡大を最大の目的とした結果として、日米開戦に到ると本気で考えた当事者がいなかったというのは、驚きを超えて情けなくもある。

社会人、大学生の必読書。高校の副読本とすべき。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年12月18日
読了日 : 2015年12月17日
本棚登録日 : 2015年11月30日

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