ひとりぼっちのキリンくん。アリが話しかけてきました。
「ねえ、きりんくんは、ここでまいにち、なにをしているの?」
「ただ、見ているのさ」
アリはキリンの見ているものを、自分の目で見るために、キリンの体を登らせてもらいました。
とことこ、ちこちこ。
アリが見たものは海だった。
キリンが見ているものは、海のむこうだった。むかし、海のむこうでお母さんと一緒に夕日を並んで見ていた。
アリを降ろしてあげて、足元の花に気がついたキリン。
「こんなに きれいな花をみたのは、ぼく、うまれてはじめてだ」
アリは空にまで登った気持ちになった。遠くの海をはじめて見た。
だからキリンにこう答えた。「あんなに ひろいせかいをみたのは、ぼくも、うまれてはじめてだよ」
新しい何かを見つけて嬉しい気持ちに
ぴかぴか ぴかぴか わらう
視点を変えて見て。一人ではないと気がついて・・・
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年10月22日
- 読了日 : 2016年10月22日
- 本棚登録日 : 2016年10月22日
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