SE の教科書 ~成功するSEの考え方、仕事の進め方 (技評SE新書001)

著者 :
  • 技術評論社 (2006年1月19日発売)
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感想 : 34

 一言で書くなら

 「プロジェクトの最初の段階で、コミュニケーションを密にせよ」ということかな?
 意思疎通の齟齬から発生する不具合を調整できるのは最初の時点だからね。当たり前と言えば当たり前。

 意思疎通の齟齬というのは、専門性の壁もあるけど用語の共通がはかられない事が大いというのは、良く語られることで、この本でも強調されている。


 後興味深かったのは前提条件は確定事項だが、しっかりと確認していなければリスクとなる。ということかな。

 まぁ、これはシステム業界では良くあることで「安易に請け負ったシステムが、実現不可能だった」と化って言うのはまさにこれなのだろう。前提条件が「このシステムは作れる」ということなのだから。

 システムマネージャーが「プログラマは難しいプログラムをするのが仕事だ」と言ってプログラマに無理難題を押しつけるならば、システムマネージャーはプログラマが仕事をしやすいようにプロジェクトを管理するのが仕事なのだから無理だと言わずにやれ。

 と書いてあるのが印象的でした。まさにその通りだと思います。

 主にプロジェクト全体の注意事項であって、個人レベルで出来ることは少ないけれども、SEになる人は読んでおくと良いかも。
 この本に書いてあるのは当たり前だと思う内容でしょうが、当たり前の事が出来ていないことに問題点を見いだせるかどうかだと思うのです。



 PPMというプロジェクトマネージャーの資格があるそうな…。


 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2011年7月28日
読了日 : 2011年7月28日
本棚登録日 : 2011年7月26日

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