君ハ僕ノモノ (新潮文庫 ク 4-17)

  • 新潮社 (2002年4月1日発売)
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感想 : 6

「サスペンスの女王」と言われたメアリ・ヒギンズ・クラークの訃報を聞いた。

かつて、この著者の本を読みまくっていたことがある。
怖い! 面白い! 魅力的! という作風におぼれるように10冊だか20冊だか、ぶっつづけに読みまくっていたのだ。
さすがに、おなかがいっぱいになって、ピタリと読むのを止めてしまった。
どれを読んでどれを読まなかったのかも、さっぱり覚えていない。
(これに懲りて、どんなに好きな著者、著作でも、あまり立て続けに読まないように心がけるようになった。)

けれども、一番面白かったのはと聞かれれば、確実にあげることができる。

『君ハ僕ノモノ』

読みまくった中で、読後の恐怖感が一番強かったのだ。
本の紹介文にある『最も魅力ある犯人』という言葉に、深く納得したのも覚えている。

ふとまた別作品を読みたくなって、著者名を検索した時、新刊がないなあと思ったのはいつだったか。
1927年に生まれ、1975年『子供たちはどこにいる』以来ベストセラー作家であると知って、その長いキャリアに驚いたものである。

サスペンスの女王、享年92才。
どうぞ安らかに。

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感想投稿日 : 2020年2月2日
本棚登録日 : 2020年2月2日

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