剣の武威が失われ、武士が困窮していく中、どう生きていくかをていねいにえがく。
「機織る武家」「沼尻新田」「遠縁の女」の3話。
「機織る武家」がよかった。
すがすがしいほどきっぱりとした、そのくせしりぬぐいはしない姑。
見た目とのギャップが大きく、まわりを失望させる夫。
居場所のない後添えが、少しずつ、自分の居場所を作っていく。
3人の奇妙なバランスの変化がうまく、機織りのおもしろさもある。
内容にあってない上に、手に取ったり、外出中に読んだりすることをためらう表紙デザインだけは、マイナス。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典/時代小説/歴史小説
- 感想投稿日 : 2018年12月23日
- 読了日 : 2018年12月23日
- 本棚登録日 : 2017年12月13日
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