銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫 た 43-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月5日発売)
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本棚登録 : 3836
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寒天問屋の主・和助は、仇討ちの場で、父とともに切り殺されかけた少年を、銀二貫で救う。
鶴之輔は侍を捨て、井川屋の丁稚・松吉として、新たな人生を歩んでいく。

何度も泣けた!

大飢饉、大火事、人間の悪意。
繰り返される天災と人災の中、神信心を忘れずに、前を向いて生きる人々が、あたたかでさわやか。

井川屋のみんなはもちろん、かかわっていくすべての人々にドラマがあり、引き込まれる。

大変な思いを積み重ねて生まれる、銀二貫の行方は?

苦しいこと、つらいこと、そして、うれしいこと、たのしいこと。
日々の中にある感情がつぶさに描かれていて、人情味あふれる物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 泣ける本
感想投稿日 : 2020年12月24日
読了日 : 2020年12月24日
本棚登録日 : 2020年12月24日

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