穂村弘ベスト
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抱きたいといえば笑うかはつなつの光に洗われるラムネ玉
風の交叉点すれ違う心臓に全治二秒の手傷を負えり
愚か者・オブ・ザ・イヤーに輝いた俺の帽子が飛ばされて 海へ
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無力感や不安みたいな人間味を、あえてポップでギャグっぽい、無邪気さで包んでるような歌が魅力的
その中でも、そういう"青春性"みたいなものがめいいっぱい前景化してきたひたむきなうたの、威力
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終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月6日
- 読了日 : 2022年2月6日
- 本棚登録日 : 2022年2月6日
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