三島由紀夫で実は一番好きな作品。
作者の幼少期から始まり、自身が男色から逃れられない確信に終わる内容だが、作者が同性愛者という情報はあまりにも有名。
ゴージャスで濃密な文章・ボリュームの中、本作を読む過程で一番心を打たれたのは作者が女性を必死に愛そうとした事。
結果として彼は女性を選ばなかったかもしれないが、そこには本気の自己模索と相手への尊敬があった。
多数の人間離れした名作がある三島作品の中、彼を人間たらしめる本作は外せない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月28日
- 読了日 : 2020年8月8日
- 本棚登録日 : 2020年7月29日
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