レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2007年6月29日発売)
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どうすれば、自己投資に対して、無限大の成果を生み出すか?を、4つの点から説いた本

目次
<blockquote>第1章 常にレバレッジを意識せよ
第2章 労力のレバレッジ
第3章 時間のレバレッジ
第4章 知識のレバレッジ
第5章 人脈のレバレッジ
</blockquote>
最近は、こういう(自己投資|自己啓発)の類の本はあまり好きじゃない。
どっちかというと、モチベーションだけいたずらに高める割には、成果が出ないじゃないかと。
そこのところ、著者がうまく警告してくれている。
<blockquote>ただ一つ注意してほしいのは、パーソナルキャピタルには目もくれず、マインドだけ高めてしまう人がたくさんいるということです。そういう人は、自己啓発をテーマにしたビジネス書を多読していることが多いようです。
(中略)
成果が上がらないとわかると、がっかりしてマインドは下がります。そして、またしばらく経つと別の自己啓発書を読んでマインドが上がります。成果を上げるための自己啓発が、自己啓発のための自己啓発になってしまっているともいえるでしょう。</blockquote>
モチベーション上げて、うおーってやるのもいいけど、そこのはちゃんと「パーソナルキャピタル」、つまり以下の四種類を手に入れる必要があるわけです。

・労力資産
・時間資産
・知識資産
・人脈資産

この本では、その四種類の資産をどうすれば手に入れられ、かつレバレッジできるかについて述べた本なわけです。

労力に対しては、(仕組み化(フレームワーク化)|習慣化)で手間を減らしていく。
他にも、ニッパチの法則も出てくる、エクササイズも出てくる……まあ、これは手段であって、<b>できるだけ手間・面倒を減らすのが目的</b>ですね。
特に仕組み化は効果がでかい。ブログの記事更新にしても、このような書評にしても、うまい人のやり方はよくできたフレームワークがあってこそ。マインドマップもそのうちの一つでしょうね。
(自分は、あまり使いこなせる気がしないので、手をつけてませんが……)

時間に対しては、俯瞰逆算思考。あと、前の労力とのつながりで、ルーチン化。
俯瞰逆算思考って、それなんて中国語?って思ったけど、要は<u>ゴールベースで計画を立てる</u>ということ。このあたりは、他の本にもあるなあ、省略。
ついでに、引っかかったことをメモ。
<blockquote>私は時間の使い方を大きく四つのカテゴリーに分けています。
一つは自己投資である「インプット」の時間。わたしにとっては、人に合う時間や読書の時間などが該当します。二つ目は「アウトプット」の時間、三つ目は食事や入浴、睡眠などの「生活」の時間。そして、四つ目は「プライベート」の時間です。そして、一日二四時間を四つのカテゴリーに分類して配分しておきます。
</blockquote>
実にカツマー的なフレームワークw
まぁ、見事ですよ。フレームワーク自体は非常に有用そうなので、後で参考にしたい。

知識に対しては、レバレッジ・リーディング。
まあ、エッセンス紹介ってことで、軽く流しますか。

人脈に対しては、パーソナルブランディング。
人と人をつなげる<b>コントリビューション</b>によって、人脈をつくり、その中で無くてはならない個性を作りましょうと。
まあ、モチベーション向上のためのグループ作りや、意欲的なフィードバックなどが含まれてるところが、自己啓発らしい……とこかな。

総じて言うと、いろんなビジネス書をまとめて書いてしまったような内容で、実にお得な一品ですね〜。
ただ、ここに書かれている内容がエッセンス的で、詳細まではつっこみきれてないんですが、このレベルでここまで書いてあるのなら、さらに突っ込んだ戦術書をベースにやっていけば、正にレバレッジを効かす事は不可能ではないんじゃないだろうか?
あとは運でしょ。運。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年5月1日
読了日 : 2009年2月22日
本棚登録日 : 2019年5月1日

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