進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2010年12月9日発売)
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本棚登録 : 7497
感想 : 255
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巨人たちをなぎ倒して危機的状況を救った謎の巨人。その中から現れたのは、巨人に食われたはずのエレンだった?!窮地を脱したはずのエレンたちは、仲間であるはずの人間に囲まれてしまい──。

一難去ってまた一難。記憶を無くして目覚めたエレンは、仲間たちに敵意を向けられていることに気づく。謎の巨人化をしたエレンは、人類の敵か否か。人ですって答えてもどうせ殺すんでしょ?!という絶望感がバチバチに伝わってくる。こういう描写が現実的な人間の限界を暴いてて説得力を感じるポイント。

ここでミカサとアルミンだけが守ってくれるのが熱い!ミカサの武力という切り札だけじゃない。アルミンの思考力を信頼すると言い切ったエレンがカッコいい。それに命懸けで応えるアルミンも最高。感情だけじゃなく、その先の策を考えてるところが頼りになる。その考えがあるからこそ、ハッタリではなく訴える迫力が出たんだろうなと。

その言葉に動いたのがピクシス司令!物腰は穏やかながら、底知れない器の深さを感じる。植え付けられてきた巨人への恐怖を、自分ではなく愛する者へ味わわせたいのかと問いかける場面は鳥肌が立った。扇動力が半端ない。敵には絶対に回したくない人(笑) ここから、エレンの巨人化を使っての反撃作戦が始まる!領土を奪われ続けてきた人類の進撃!その第一歩になるのか?!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2023年3月12日
読了日 : 2023年3月12日
本棚登録日 : 2023年3月12日

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