理系男子・掛田くんと給食のおばさん・飯島さんの恋愛もついにクライマックス!掛田くんが飯島さんの本質を好きになったように、飯島さんもまた掛田くんの言葉の奥にある誠実さを感じ取っていたのが素敵だった。しかも、これまでの実験を経て、科学のこともすっかり好きになっていたようで何より。あのかけ合いをラストに持ってくるのは憎い演出だよね。白石先生の「結果より過程を大事にしたほうが自信はつく 結果は水ものだが努力したという事実は確かだろ 揺らいだ時は揺らがないことを思い出せ」という言葉も好き。
偉人エピソードもキレッキレだった。ぶっちぎりに人嫌い過ぎて、その功績が伝わったのが死後だったキャベンディッシュ。人から認められるためではなく、自分の好奇心でその道のりを辿っていった孤高の姿がカッコいい。でも、周りからしたら「言ってくれ!」となるよね(笑) 九歳までほぼ何も話さなかったアインシュタインが大成した話も興味深かったし、キュリー夫人の功績と不倫エピソードも強烈で面白かった。
ニュートリノの解説もわかりやすくてよかった。どれくらい小さいのか例えてあったけど、ほんとによく見つけたよなあってサイズで驚いた。これは見つけ出すだけですごすぎるね。まだまだ世界には解明されていない謎がたくさんあるんだよね。科学者たちの挑戦は続いていく。それを楽しく応援できるようになる作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2020年10月6日
- 読了日 : 2020年10月6日
- 本棚登録日 : 2020年10月6日
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