封神演義 6 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (1997年10月3日発売)
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感想 : 16
4

九竜島の四聖との決着がついたかに見えたその時、殷の太師・聞仲が現れる!全員が立ち向かっても勝負にならない実力差に圧倒される。

「腐った国を守るよりもっと大切なものがあるってわかんねぇのかっ!」
「理想を語るには…それに見合う力が必要だ!おまえ達にはそれが無い!」

盟友だったはずの黄飛虎と聞仲の衝突は切ない。殷という我が子を守ろうとする聞仲。殷に暮らす人々を守ろうとする黄飛虎。申公豹との対話で明かされた聞仲の過去、そこから見えたものは愛か執着か。フェアプレーの精神は持っているとはいえ、道士が太師として人間界の国を取り仕切ることをどう見るか考えさせられるところ。ここで太公望と聞仲の思想がハッキリして区切りの巻だと思う。妲己の陰謀はいまだ謎に包まれているが──。

それにしても、禁鞭がシンプルに強くてカッコよくて好き!直径数キロ内を物理で殴りまくれるってヤバすぎる!対する楊戩のあの一手もそういう発想はなかった!さすがに完璧には無理とはいえ、あそこまで再現できるのはすごい。聞仲は本気でこんなやつ倒せるの?!負けイベじゃない?!ってレベルの強さ。手が届く日はまだまだ遠い。

後半は西岐での話など一息つくエピソードが多い。象の作画が妙に気合い入ってるのに笑った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年2月28日
読了日 : 2022年2月28日
本棚登録日 : 2022年2月28日

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