学校でのひなたへのいじめという大きなテーマ。
「答えはどこにものってない いや『ここに居る人間の数だけ』の『答え』があるからこその この泥沼だ」
彼女とその周りの人間たちが居場所を勝ち取るために、自分のできることで戦っていく。
相米二がひなたの勇気を褒めて肯定したところが素敵だった。
「『必要とされたい』『だから強くなりたい』それのどこが不純なんだ?と お前はお前に出来る事をまずいっこいっこやるしかないんだよと」
林田先生の言葉は深呼吸のように体に染み込んでくる。
人のことに気づけないと後悔していた零が、ひなたを見つけ出したシーンもよかった。
将棋の方は新人王戦。二海堂の意気込み。そして、島田との過去。零はひなたへの思いも背負い、戦いへ挑む。
「世界の中心は自分だとでも思ってんだろうな」
と思ってる零も周りにしっかりツッコまれてて笑った。でも、こういう思いが闘争心に繋がるんだろうね。世界の中心という居場所を一生かけて奪い合う勝負の世界。なんて過酷な世界なんだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2019年11月1日
- 読了日 : 2019年11月1日
- 本棚登録日 : 2019年11月1日
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