仏、鬼と呼ばれた祖父、父の跡を継いで、刑事になった鳴沢了。
この三十近い男が、鼻白むくらい無邪気すぎて。鳴沢の無邪気は、傲慢と無知の裏返し。
鳴沢に説教喰らっているうみ君の方が、ずっと地に足のついたバランスのいい人間だと思う。どちらも、おとなではないかもしれないけど。
展開は読めるし、ラストも予定調和過ぎる気はするけれど、それが不快ではなかったから面白かった…のだけど、うーんシリーズものとして続きを読む気にはならないかも。
読書状況:読み終わった
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た行の作家
- 感想投稿日 : 2013年4月1日
- 読了日 : 2002年2月1日
- 本棚登録日 : 2002年2月1日
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