岡本太郎の遊ぶ心 (The New Fifties)

著者 :
  • 講談社 (2005年3月24日発売)
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感想 : 4
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利潤のための経済で人間が堕落してしまうのを許せなかった太郎は芸術で世界と対決した。
ただ生きているだけなら犬や牛とおなじ。命を賭して危険な道を選ぶことで、ほんとうの人間的な生き方が出来る。
より問題なのは、自分の心に集団のモラルがしみ込み、己のうちに敵がいることだ。それが心のブレーキになっている。
好かれるというのは、人が用意した場所にうまく座り込むこと。それは堕落であり、自分自身を喪失してしまう。
人生に目的はない。肝心なのは生命の充実感だ。合理主義は虚構であり、楽しく豊かなはずの人生を抑圧している。
「男に生まれた以上世界中の女の男であるべきだ」
「ほんとうに生きるということは死んでもいいということだ」
「個と集団のモラルはいつでも対立関係にある」
「私はよく、嫌われなければならないと言う」
「合理主義こそが人間を大虐殺する」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年11月2日
読了日 : 2023年11月2日
本棚登録日 : 2023年11月2日

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